TeXの記憶(48) — 複数の式に1つの式番号(aligned)

複数の数式の行に、1つの式番号を付けたいときの方法です。

これは、AMS-LaTeXのalign環境を使って、1つの番号を付けたい複数の数式はaligned環境でまとめるというのがいちばん簡単です。

\usepackage{amsmath}
...
\begin{align}
& v_{xx}=□□□,\quad
   v_{yy}=□□□,\quad
   v_{zz}=□□□\\
&\begin{aligned}
& v_{xy}=\frac{1}{2}\left(\frac{○○}{○○}+\frac{○○}{○○}\right) ,\quad
v_{yz}=\frac{1}{2}\left(\frac{○○}{○○}+\frac{○○}{○○}\right)\\
& v_{zx}=\frac{1}{2}\left(\frac{○○}{○○}+\frac{○○}{○○}\right)
\end{aligned}
\end{align}

AMS-LaTeXを使わずeqnarrayだけの場合は、ちょっとズルして空の行を追加して、そこに行番号を付けたりできます。

\begin{eqnarray}
&& v_{xx}=□□□,\quad
   v_{yy}=□□□,\quad
   v_{zz}=□□□\\
&& v_{xy}=\frac{1}{2}\left(\frac{○○}{○○}+\frac{○○}{○○}\right) ,\quad
v_{yz}=\frac{1}{2}\left(\frac{○○}{○○}+\frac{○○}{○○}\right)
\nonumber\\[-3mm]  % 下を詰めて
&& \\[-3mm]        % 行番号だけのため。その下を詰める
&& v_{zx}=\frac{1}{2}\left(\frac{○○}{○○}+\frac{○○}{○○}\right)\nonumber
\end{eqnarray}

わざわざこんなことをする必要もないと思いますが、実際に使ったこともあります。

ドキュメントクラスはjsbook.clsを使いました（eqnarrayが再定義してあるので）。jsbook.cls以外だと無駄なスペースが入るので見た目は少し違ってしまいます。