TeXの記憶(24) — \underbraceと\underbraceに色を付ける

数式の中の\underbraceと\underbraceに色を付けました。

0825

2色刷の書籍では、あんまり数式が続くと1色の印刷のように見えるからか、何か色を付けないと編集者が仕事をした気分にならないためか、細かなところに色を付けることがあります。

1ページの単価が2色の金額なので、色を付けないと損したと思っちゃう人もいます。

ちなみに、1色か2色かどうかは書籍全体で決まるのではなく台ごとに決まります。紙に印刷するときには、1ページのサイズの用紙に印刷するのではなく、大きな紙に一度に8ページとか16ページとかまとめて印刷されます。これを折りたたみ、端を裁断して、製本されるのですが、このときの8とか16とかのページ数の単位(というか1枚の大きな紙)が台と呼ばれます。

2色刷の書籍の最後のほうで、これまで色の付いていた見出しがいきなり白黒になっている場合は、ここから1色の印刷になったんだ、という目印になります。

理由はともかく、TeXのソースは次のようになりました。

\usepackage{color}

…

\begin{equation}
{\color{blue}
  \underbrace{
    \color{black}(1-\alpha)\!(1-\alpha) \cdots(1-\alpha)}_{{\color{black}m回}}}
=(1-\alpha)^m
\end{equation}

…

\begin{equation}
{\color{blue}
  \overbrace{
    \color{black}(1-\alpha)\!(1-\alpha) \cdots(1-\alpha)}^{{\color{black}m回}}}
=(1-\alpha)^m
\end{equation}

\underbraceで囲まれる領域全体をblueで指定しておいて、改めて文字の部分をblackに指定しています。
こうすれば、\underbraceを実現しているマクロの中に手を入れずに済むので気が楽です。

\overbraceも同じです。

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