MacにTeXをHomebrew経由でインストールする方法です。
HomebrewはMacでおもに開発に使うソフトウェアやライブラリなどのツールを一括管理するためのシステムです。
Homebrew経由のインストールなら、バージョンアップも行いやすく、Macで開発を行っている人の多くがHomebrewを利用しています。
この記事では、Homebrewを使ったTeXのインストールとアンインストールの手順をご紹介します。
Homebrewでインストール
TeXのインストールの前にHomebrewがインストールされている必要があります。
まだの人はHomebrewのインストール記事を参考にしてインストールしておいてください。
全部インストール
TeX Liveをまるごとインストールする方法です。
【全部インストールのメリット】
TeX Shopなど必要なものが全部入っているので、あとから追加しする手間がかからない。
【全部インストールのデメリット】
ディスク容量が大きい。
全部のインストールが終わったら約10GBほどディスクを占領しました。
インストールは簡単です。
$ brew cask install mactex $ sudo tlmgr update --self --all $ sudo tlmgr paper a4
2行目、3行目は、入力直後にMacの管理者パスワードの入力を求められます。
すべて終了するまでかなり時間がかかるので、余裕のあるときにインストールしましょう。
とりあえず確認
コマンドラインから確認してしまいましょう。
サンプルファイル「sample.tex」を作って試します。
\documentclass{jsarticle}
\begin{document}
\section{日本語}
今年は暑かった。
\end{document}
$ platex sample
$ dvipdfmx sample
これでsample.pdfが作成されているので、Macにデフォルトで入ってる「プレビュー」で確認しましょう。
表示は「プレビュー」が使える
Finderからsample.pdfを開けますが、コマンドラインから呼ぶなら
$ open PDFファイル名
で表示されます。
表示されたあとは、TeXファイルを修正してPDFを作り直せば、自動的に表示も変更されます。
mactexのアンインストール
アンインストールは、
$ brew cask uninstall mactex
です。
TeXの本体、TeXShopなど「brew cask install mactex」でインストールされたファイルはほとんど削除されます。
アンインストール時に表示されるメッセージ。
==> Removing files:
/usr/local/texlive/2018
/Applications/TeX
/Library/PreferencePanes/TeXDistPrefPane.prefPane
/Library/TeX
/etc/paths.d/TeX
/etc/manpaths.d/TeX
でも、これ以外にも残っているファイルがあります。
手動で削除するファイルとディレクトリ
brew cask uninstall mactex
で削除されずに残るのは
- /usr/local/texlive/texmf-local/
- ~/Library/texlive/
- ~/Library/TeXShop/
です。
/usr/local/texlive/texmf-local/
と~/Library/texlive/
は、ユーザの独自の設定や、インストール後にTeXが必要に応じて作成したフォントが入っています。
~/Library/TeXShop/
はTeXShopに関する設定などが入っています。
mactexでアンインストールしたならTeXShopも削除されています。
TeXShopを使わないなら削除しておきましょう。
私は、3つとも削除しました。
$ sudo rm -r /usr/local/texlive/texmf-local/
$ rm -r ~/Library/texlive/
$ rm -r ~/Library/TeXShop/
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