Macで最小のTeXをインストール。Homebrewを使わない方法

Macに最小限のTeXを入れる方法です。

MacにはHomebrewという便利なパッケージ管理があって私も愛用しています。

でも、TeXだけのためにインストールする必要はないですよね。

この記事では、最小限の日本語が使えるTeXのインストールと、アンインストール方法をご紹介します。

BasicTeX.pkgを使ったインストール

BasicTeXは、MacTeXを必要最小限のものだけを集めたものです。

TeXShopやGhostscriptなどは入っていません。

TeXの入力は自分のエディタを使い、表示にはMacのプレビューを利用すれば、BasicTeXだけで事足ります。

正確には日本語関連ファイルも追加でインストールしますが。

BasicTeX.pkgをダウンロードします。

ダウンロードされたBasicTeX.pkgを起動して、そのデフォルトの設定のままインストールします。

途中、Macの管理パスワードが必要です。

BasicTeXには日本語環境が含まれていないので、追加しましょう。

まず、BasicTeXをアップデートして、
その後に日本語環境を追加しましょう。

ターミナルから次の2行を入力します。

$ sudo tlmgr update --self —all
$ sudo tlmgr install collection-langjapanese

どちらもパスワードが求められるので入力します。入力したパスワードはターミナルにはまったく表示されませんが、入力が終わったらEnterを押してください。

これでplatex、dvipdfmxなどが使えます。

TeXを使うには、手持ちのエディタでTeXファイルを使って、ターミナルで処理します。

sample.texを処理するには

$ platex sample; dvipdfmx sample

のように1行で処理できます（拡張子名は必要ありません）。

生成されたsample.pdfはプレビューで開きましょう。

Finderから普通に開くほかに、ターミナルから開くこともできます。

ターミナルから開くなら

$ open sample.pdf

です。

いったんプレビューでPDFファイルを開いていれば、TeXファイルを修正して

$ platex sample; dvipdfmx sample

を繰り返せば、プレビュー画面は自動的に反映されます。

BasicTeXのアンインストールは手動で行います。

【TeXは、BasicTeXだけインストールされている場合】

/usr/local/texlive/2018basic/
/Library/TeX/

太字のディレクトリを手動で削除します。

【ほかのTeXもインストールされている場合】

BasicTeXの他にもTeXがインストールされていたら

/usr/local/texlive/2018basic/
/Library/TeX/

2018basicだけ削除するのが無難です。