TeXの記憶(111)— 全角丸かっこを数式に使う

全角の丸かっこを数式に使った例です。(丸かっこのことを編集者ではパーレンと読んでいます。)ずいぶんと昔は半角のパーレンに違和感を持つ編集者がいたのですが、最近はさすがにいないかもしれません。この例も何年か前のことになります。

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マクロはその前後で改行しないようにすべきだったのですが、このまま不具合もなかったので何もしていません。

数式に全角パーレンを使うのは不自然なので、確認用にdraftオプショのときは赤く表示するようにしました。

\newcommand{\lPar}{{\ifdraft\color{red}\fi
    \def\@lPar{\hbox to .5zw{\hss(\kern0pt}}%
    \mathchoice%
    {\@lPar}
    {\@lPar}
    {\mbox{\scriptsize\@lPar}}
    {\mbox{\tiny\@lPar}}}}
\newcommand{\rPar}{{\ifdraft\color{red}\fi
    \def\@rPar{\hbox to .5zw{)\hss}}%
    \mathchoice%
    {\@rPar}
    {\@rPar}
    {\mbox{\scriptsize\@rPar}}
    {\mbox{\tiny\@rPar}}}}
\[
\omega_{AB}^2=\frac{\lPar 3-1\rPar\!\lPar 13.71-1\rPar}
{\lPar 3-1\rPar\!\lPar 13.71-1\rPar +6\lPar 3\rPar}
=0.59
\]

\[
A_1^{\lPar\mathalpha{+}1\rPar} +A_2^{\lPar\mathalpha{-}1\rPar}
\]

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