一見、真鍮の棒に見えるボールペンTETZBO TZ3(鉄ボー TZ3)です。
真鍮ボディーの両端がスパっとした削り出し。どう見ても金属の棒なので、空港のセキュリティチェックで不審な物質扱いされてしまったボールペンです。確認後は機内持ち込みできましたが。
そっけない真鍮の棒が、TETZBO TZ3の魅力です。
真鍮7ミリのボディ
TZ3はスクリューネジのキャップが付いているのですが、削りが正確なので、キャップとの境目はアップにしないと気づきません。
子供のころ五寸釘とか金属の棒が好きだった私には、真鍮の棒というだけでも魅力的なのですが、いちおう大人としては真鍮の棒をただ持ち歩くのも、ちょっと収まりが悪い感じです。が、これはボールペンなので誰に見せても文具、堂々と持ち歩くことができる真鍮の棒なわけです。
書くときは、キャップをまわして、取り外します。
ボディは直径7mmなので、ボールペンの直径としては細いですが、真鍮の重さが細い直径をカバーして、書き心地をプラスしてくれます。ずっしり感が好きな人には、軽く感じると思います。
芯は三菱uniジェットストリームスタイルフィット用(SRX-89-07)です。ボールペンの芯のかき心地自体はとても滑らか、とっても普通です。
六角レンチが付属
TETZBO TZ3には、芯の交換用に六角レンチが付属しています。
六角レンチを TZ3のペン尻に差し込み、まわします。
中のネジが出て来るのでこれも取り出す。
新しい芯に入れ替えたら、六角レンチを使ってペン尻のネジを締めていきます。
どうですか、この面倒くさい手順は?
人に見せびらかしたくなりますね。ですが、相手を選ばないと「なんでこんなに面倒くさいの?」と言われて撃沈して終わりですけどね。
芯の交換に使う六角レンチ、芯を取り出すときの中のネジ、どちらも失くさないように。
ボールペンに六角レンチなんて連想できないので、机の引き出しに六角レンチがあったら、DIY家具でも組み立てたときの部品かな、と捨ててしまう可能性が高いですよ。私もうっかり捨てそうになりました。
TETZBOとは
TETZBOとは、鉄を中心とするオーダーメードの、ドアハンドルやフェンスを制作されている高井吉一さんのブランドです。
私が購入したのは、東京の台東区蔵前にあるオーダーノートとセレクト文具ショップカキモリなんですが、たまたま店内に高井さんご自身がいらして、真鍮の削りだしのこと、キャップのねじ切りの精度など、楽しそうに説明してくださいました。
ドアハンドルやフェンスを作ってると教えて頂いたのですが、文具とフェンスは私の頭の中で共存しないまま、今に至ります。
真鍮は手に馴染む
買ったときはピカピカだったのですが、次第に真鍮らしく表面が黒っぽくなってきました。磨けば艶がでると思いますが、あえてこのままにしています。
真鍮は腐食しにくい性質なので、黒ずんだままが使うのも味があっていいですね。
光沢を戻したい場合は、市販の金属磨きを柔らかい布につけてみがくと光沢が出るそうです。
細身だけど、小さすぎもせず、重さもちょうどいいので、私はバッグに入れて持ち歩いています。クリップがないし、はずしたフタがペン尻につけられるわけでもないので、アウトドアで使うのは躊躇しますが。フタが転がったら悲しいですから。
最初に書きましたが、飛行機の機内手荷物としては、呼び止められる可能性もああるので持ち込みずらいですね。もっとも、私はTETZBO TZ3を携帯して何度も飛行機に乗って、呼び止められたのはたった1度なんですけどね。運悪く没収されたらイヤなので、その後は機内持ち込みはやめました。
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TEZBO TZ3は精密なネジだけで構成さえた真鍮のボールペンなので、壊れる可能性はほぼなし。ずっと使えるボールペンです。
fa factory 鉄ボー
TETZBO TZ3
材質:真鍮(brass)(銅と亜鉛の合金)
価格:10,000円
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