TeXの記憶(36) — parboxを使って2行にする

\parboxを使って行を折り返した例を2つ紹介します。

0907

\sectionの例では、\parboxを使わないで

\section{なが〜い見出しなが〜い見出しなが〜い見出しなが〜い見出し}

とすれば

0907b

のように適当に改行されますし、改行箇所を指定したいなら

\section[ヘッダに表示される見出し]{途中で改行する\\2行目}

で可能です。このままで良いように思うのですが、編集者によっては「1.1」が2行の中央に来てほしいな〜、ということになるので\parboxを使って手っ取り早く2行にしてみました。

数式(1.1),(1.2)の例は、狭いところに説明を入れるために\parboxを使っています。こちらは、2つの数式、2つの括弧を左に合わせるためにAmSLaTeXのalignat環境を使いました。数式と括弧の説明の間を調整するためにもアラインメントを使っています。括弧を2行に合わせるのは\left( \right)にお任せです。

\usepackage{amsmath}

...

\begin{alignat}{3}
&\sum I_n =0&\hskip5mm&
\left(\parbox{12zw}{回路の各点$n$へ流入する電流は0}\right)\\
&\sum {V_{a-b}}=\sum-L\frac{dI_{a-b}}{dt}&&
\left(\parbox{12zw}{回路の周回電圧はインダクタの周回電圧に等しい}\right)
\end{alignat}

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