フリーランスのWebデザイナーは地域密着型の受注もいいよ

私が東京に住んでいたのは東京の東側。

ITとはあまり縁がなさそうな中小企業の密集地でした。

そこには地域密着型のWebデザイナーが何人も生活していました。

彼らは地域限定というわけではないのですが、地域のコミュニティーから得る仕事の量は、仕事のかなりの割合を閉めているようです。

1つの案件は小さいですが、メンテナンスも含めるので、いったん受注すると何年もの付き合いになるようでした。

Webデザインのフリーランスが、自分だけ、あるいはスタッフ1人くらいの規模なら、こんな感じもいいよという話をします。

制作するのはWebサイトと紙媒体

 

地域密着のスキルには紙媒体のデザイン力が必要です。

チラシやパンフレット制作などDTPの知識ですね。

小規模な経営者にはWebだけに割く予算はないし、マーケティングの違いを意識しない人も多いです。

というか、「違いを意識してない人たち」を顧客として開拓しているわけです。

Webデザイナーとして企業で働いていると「今さら感」がありますが、それは一部の話ですね。

 

東京でも地域を限定するとこんな感じです。

もちろん寂れているのではなく、順調に事業が進んでいる会社でも、小規模なところはこんな感じです。

デザインの範囲をWebに限定するよりも、紙媒体も含めて包括的に仕事を受注できるようにしましょう。

地域密着で必要なデザインスキルとは

 

地域密着型のWebデザインは、まずクライアントが見て納得できないと進みません。

尖ったデザインは受け入れられないことも多いです。

むしろ「どこかで見かけた」デザインのほうが顧客は安心します。

 

Webのデザインや販売は、リアルな店舗より「標準的なもの」のほうが受けがいですね。

ページビューも個性的なものより一般的なもののほうが圧倒的にPVが高いです。

Webデザインも同じです。クライアントが個性的な商品を扱っている店だとしても、Webのデザインは「平均的なデザイン」のほうが反応が良かったりするんですよ。

見た目が普通に見えて、見えないところで差別化を図るのが技術かもしれませんが、地域密着型のWebデザインはそこまで必要ないかもしれません。

クライアントが安心する制作物を提供し続けることが大切です。

基本的なデザインを知っておくのは大事ですよ。

地域密着のWebデザインのスキル

 

求められるWebデザインのスキルは一般的です。

  1. HTML/CSSでコーディングできる
  2. Javascriptのライブラリを利用できる
  3. スマホサイトも作れる
  4. WordPressが使える
  5. 継続的にメンテナンスできる

それに加えてDTPのスキルです。

WebからDTPに入る人は、印刷物を専門にする人から見るとフォントの指定や文字の配置に印刷物をやっているものから見たら当然のことができない、と指摘されてることも多いので、DTP一般の知識を学んでおいたほうがいいでしょう。

住んでいる地域なら商習慣が分りやすい

 

地域密着の場合、制作費がいい加減になることも多いです。

というか、そもそもわかっていない場合が多い。

提案するときに、クライアントの知人、地域の相場がどのくらいか知っておいて、近いものを提案すると受け入れやすいです。

地域密着の場合、知り合いの会社、同業他社に話を聞くことがほとんどですから。

制作費も自分だけ高いのは嫌だと思いながら、でもまわりがこのくらいならしょうがないから、という気持ちもあるんですね。

 

ただし自分が仕事をする地方によって注意が必要です。

最後の値引きが当然という地域がありますから。

「あとから値引きするのが当然」という商習慣をもっている人たちがいるんですよ。

 

自分が住んでいる地域ならだいたい商習慣が分かると思うので対応しやすいです。

地域密着の仕事だけでスキルを上げるのは難しい

 

地域密着の仕事は軌道に乗ると楽に仕事を受注できるようになりますが、それだけだと自分のスキルは頭打ちになってしまいます。

2年続いても5年たつと、狭い地域社会でも状況がすっかり変わっていたりします。

そのまま仕事する続けることもできますが、自分の売上もスキルも伸びないまま今後を送ることになります。

余力があるうちに、というか学ぶ気持ちがあるうちに、スキルを向上させておきましょう。

ときどき自分のスキルをチェックしておくのが大事です。

定期的に新しいクライアントから仕事が受注できるようにしておくのもいいと思います。

「うま味」がなくても新しい技術を使える仕事を探しておくのは大事だと思いますよ。

Webエンジニアたちはよく勉強会に参加しますよね。

地域社会で仕事を回していても、今の仕事には直接使えないかもしれないと思っても、新しい技術傾向を知ってきましょう。

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