数式を左右に2段で表示してその間を破線で区切りたい、というためにはマクロもありましたが、数か所しか必要ないのに、まるごとマクロパッケージを入れるのはあまり好きになりません。
さらに校正で破線の要素に指定が入ってしまうかもしれません。幅、間隔、場合によっては色の指定まで、変わってしまうかもしれません。
こうなるとパッケージの中にまで手を入れる必要が出たり、と面倒が予想されてしまいます。
ならば、最初からEPS貼っちゃえば直すの簡単かな。組むの面倒だけど、ちょっとしかないし、という気になって手動入れた破線の例です。
\documentclass[fleqn]{jbook}
\usepackage{graphicx}
\begin{document}
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
\mathindent=1zw
\hfil\begin{minipage}[b]{12.5zw}
左側の数式
\begin{equation}
E=\frac{\sigma}{\varepsilon}
\end{equation}%
\end{minipage}%
\rlap{\hskip5mm\vbox to 0pt{\kern-13mm
\includegraphics{hasen.eps}\vss}}\hskip16mm
\begin{minipage}[b]{12zw}
右側の数式
\begin{equation}
E =0
\end{equation}
\end{minipage}\hfil
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
\end{document}
単にminipageで区切って間に破線のEPSをだけですが。以下が破線を入れている部分です。
\rlap{\hskip5mm\vbox to 0pt{\kern-13mm
\includegraphics{hasen.eps}\vss}}\hskip16mm
数字はこのページ固有の値です。まったく一般性がありません。
hasen.epsは表示されているままのEPSです。
右側にはみ出す幅ゼロのボックス\rlapの中に破線を入れます。\hskipで適当に水平移動させてから破線を入れています。
破線のEPSは高さがありますが、面倒なので高さゼロの\vboxに入れて見た目のいい位置に上下移動させました。\kernは垂直モード内では上下に移動するので、上に13mm移動していることになります。
面倒だとすぐにEPSを貼ってしまうのですが、数が多くなると後悔することになります。
先に全部の指定が決まっているとマクロを作るか、パッケージを使うか、EPSを貼るか決めやすいのですが、組版が出来てから気が変わったりするとひどい目にあってしまいます。
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