TeXで面倒なものの一つに数式番号の表示があります。
- 1つの数式環境の中のある部分だけ一つの数式番号にする
- 左に見出し、右に番号を表示する
- ある部分だけ式番号のデザインと番号を変更したい
についてまとめました。
複数の式に1つの式番号をつける
数式環境の中で複数の数式をまとめるのはalignedを使うのが便利です。
TeXの記憶(48) --- 複数の式に1つの式番号(aligned)
複数の数式の行に、1つの式番号を付けたいときの方法です。
これは、AMS-LaTeXのalign環境を使って、1つの番号を付けたい複数の数式はaligned環境でまとめるというのがいちばん簡単です。
\usepackag...
中央に数式、その左右に見出しと式番号を表示
こんな表示をしたい場合について、あれこれ試した方法をご紹介しています。
1つ目の例は、式番号を左に出す仕組みを利用した例。
TeXの記憶(63) --- \tagsleft@を利用して見出しを行頭に揃える
\tagsleft@はAMSLaTeXのマクロamsmath.styの中で定義されているスイッチで、値がtrueなら式番号を左に出力します。通常はfalseになっているので式番号が出力されます。
数式が中央揃えになっているときに、各式...
幅ゼロのボックスを使って強引に揃える方法です。
TeXの記憶(64) --- 数式の見出しを左に、番号を右に
TeXの記憶(63)\tagsleft@を利用して見出しを行頭に揃えるの続編です。前回は数式が中央揃えになっているときに各式の見出しを左に揃えて出力しました。この方法では式番号を出力するAMSLaTeXの\tagsleft@を使ったので、式...
式が左揃えならこの方法が無難です。
TeXの記憶(65) --- 数式の見出しを左に、番号を右に(一時的にfleqnにする)
数式番号の左に見出し、右に式番号を出力する方法を(63)(64)で考えてきたのですが、式自体を左揃えにすれば一時的にfleqnにしてしまうのがいちばん簡単でした。レイアウトの指定をする側がダメということになると使えませんが。
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途中だけ式番号の出力形式、番号を変更したい場合に方法
一部分だけに適用できる環境を作って対応しています。
それまでのカウンタを保存して、新しい環境の中では別の値を利用し、環境が終わったら元のカウンタの値を代入しています。
TeXの記憶(67) --- equationカウンタの値を保存・復元する
LaTeXの数式は「equation」カウンタの値がその都度加算されて順に出力されます。
順に出力されるこの式番号を、ある環境内だけ別な番号を付けて、その後に続く数式は以前の番号に続くようにする必要があったので作ったマクロです。
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