TeXの記憶(34) — 波形の下線をカスタマイズ

苦手な下線です。LaTeXは下線が得意ではありません。というより私が苦手なのかな。

紹介したマクロは下線が直線ではなく波線です。編集の指定ではブル罫という名称も使います。

LaTeXのulemパッケージの中の\uwaveというコマンド使うと波線が引けるので、とりあえず使ってみます。

0904a

このままでもいいのですが、レイアウトを指定する側から見ると波の形がもうひとつ、という感じです。そこで少しだけ調整して、一つの波がもう少し大きくて丸っこい形にしてみました。色も付けました。

0904b

修正のために

$ kpsewhich ulem.sty

でulem.styを見つけ中を検索すると\uwaveの定義は次のようになっています。

\def\uwave{\bgroup \markoverwith{\lower3.5\p@\hbox{\sixly
  \kern-.21\p@ \char58 \kern-.21\p@}}\ULon}
\font\sixly=lasy6 % does not re-load if already loaded, so no memory prob

lasy6というフォントは

\font\sixly=lasy6
\sixly\char58

のようにすると分かるのですが波線の要素です。これをつなげているんですね。

波線を大きくするために、サイズの大きなlasy9を使ってうまくつながるようにしたのが次の定義です。

0904ccc

%
% lasy9を使って大きな波線にした
%
\font\ninely=lasy9
\def\uwaveX{\bgroup \markoverwith{\lower5\p@\hbox{\color{magenta}\ninely
      \kern-0.001\p@\char58\kern-0.001\p@}}\ULon}

コメント