TeXの記憶(85) — イタリックの∇ (nabla)

ずっと以前に作ったイタリックの∇のマクロです。LaTeXにはイタリックの∇がありません(おそらく)。

あるときイタリックの∇がほしいという声があったので作ったのですが、すっかり忘れてしまっていました。

イタリック∇の需要はほとんどないのかもしれません。

マクロのアイデアは簡単です。イタリックのデルタを180度回転させて出力しました。

% イタリックのデルタとナブラ
\newcommand{\itnabla}{%
  \setbox0=\hbox{$\it\Delta$}%
  \raisebox{\ht0}{\rotatebox{180}{$\it\Delta$}}}

ついでに差分の△も作りました。こちらはPSTricksでを引いています。このやり方でも∇が作れそうですが、1辺の線の太さが異なるので角がきれいに出ないような気がします。

% 差分の△
\newcommand{\Dif}{\begin{pspicture}(0,0)(1.5ex,0.75em)
  \psline[linewidth=0.1mm](0,.05em)(1.4ex,.65em)(1.4ex,.05em)(0,.05em)
  \end{pspicture}\kern.05em}

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