LaTeXでminipage環境を使って、たとえば左に文章、右に図を入れたいとします(wrapfigは使わないとして)。このとき右の図の位置を調整するのは意外と面倒です。
こんなときは高さゼロの\vboxの中に図を入れてやると、自在に上下に移動できて便利です。試行錯誤が面倒なので、いつのまにか高さゼロのボックスを多用しています。
威力を発揮するのは、ページの下端などで少しはみ出して無理やり入れたりするときでしょうか。商業的な組版の場合はページ数を印刷に都合よくするためにLaTeXの自然な行送りに逆らうことがよくありますが、この方法もそのひとつかもしれません。
\begin{minipage}[t]{.5\textwidth}
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
\end{minipage}\hfill
\begin{minipage}[t]{.47\textwidth}
\centering
\vbox to 0pt{\vskip-10mm
\color{blue}\fbox{\color{white}\rule{20mm}{30mm}}%図など
\vss}
\end{minipage}
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