「せっかく情報系を選んだのにプログラムが嫌い」というのはときどき聞く言葉です。
専門なのに嫌いだとはまわりも思わないでしょうから、理解されにくいですね。
この記事では、情報系なのにプログラムが嫌いな人の特徴と、プログラムを続けるための対策、それでも嫌いなときの進路について紹介します。
プログラミングに向いていない人の特徴
プログラムを改良することに興味がない
プログラムは結果を出すための道筋を書くことです。
道筋は1通りではないので、途中で改良の余地があるはずです。
知識や能力があっても、プログラムで解決することに興味がないと自分がやっていることが好きになれませんよね。
プログラムを読むときにも「自分だったらどうする」を考えない人はプログラミングに向いていないでしょう。
用語の概念にこだわる
情報系より文系の人にありがちなのですが、「クラス」とか「インスタンス」などの用語の意味を考えすぎることがあります。
クラスやオブジェクトの説明には「たとえ話」が使われることも多いのが原因かもしれませんが、プログラムで登場する用語はプログラム外の例で考えてもわかりません。
用語と文章の説明を読んで分からない場合は、小さなプログラムを何度も書いて動かしてみるとか、似たようなプログラムをたくさん読んで見るとかしましょう。
過程に興味がない
プログラムを書くの過程に興味がないと、好きになるのはむずかしいと思います。
プログラムの途中の1つの条件分岐でも結果が変わってしまいますよね。
情報系の人でも「そんなのどうでもいい」と感じてしまう人はプログラムが嫌いな人が多いようです。
プログラムは「ものを作ること」の一種ですから、それ自体が楽しく感じないと「嫌い」になるのもわかります。
嫌いになるとプログラムを見ても頭に入らなくなる、だから理解できない、ますます嫌いになる、の悪循環に陥りがちです。
嫌いでも続けられるコツ
言語を変えてみる、復数の言語をやる
プログラムが嫌いでも、違う言語でやってみると気分が変わることがあります。
はじめてのプログラミング言語はJavaの人は、RubyとかPythonをやってみると同じことが簡単に表現できるので驚くかもしれませんよ。
私は古い人間なので、Cで書いていたプログラムがPerlで短く書けたときには驚きました。
少しでも楽しいと感じることができれば「嫌い」を克服できるかもしれません。
量をこなす
プログラムが嫌いでも、慣れると気にならなくなることもあります。
プログラムが嫌いな理由の一つに「表面は分かっても、ほんとうにわかった気がしない」という場合が多くあります。
このモヤモヤした気持ちは初心者にありがちなんですが、慣れると克服されることが多いんですね。
たとえば、英文法の問題で分からないところがあったら、似たような問題を多く解けば慣れてしまうということがありますね。
プログラムもほとんどは似たようなパータンの繰り返しです。
プログラムが嫌いと感じたら、やさしく小さくいプログラムを大量に読み書きしましょう。
いちどに理解しようとしない
プログラムをいちどに理解しようとしないで、分からない部分は放置でもいいと思います。
たとえば、プログラムの学習にはソースコードを読むのが大事ですが、得意な人の話を聞くと、全部は読まないようでうす。
自分の知りたいところ、興味があるところだけつまみ食いのように読んでいくんですね。
プログラムの全部をいちどに理解しようとするのは忍耐力が必要なので、プログラムが嫌いな人には負担が多すぎです。
プログラムが嫌いな人は、学習のハードルを上げないようにしながら、先に進むことを考えましょう。
「嫌い」と思ったときの進路は
慣れる?
何度も行っていますが「慣れ」が解決することが数多くあります。
「何かを慣れで解決した」という成功体験経験を持っている人は、慣れるまでのつまらない期間も、慣れた後のことを想像できるので、つまらない期間も耐えられるのでしょう。
「嫌い」ということを考えないように目の前の問題を解決していけば、いつのまにか慣れる可能性は高いと思います。
見切りをつける
どうしても嫌いなら、いつでも別の道に進みましょう。
経験したことは、どこかで活きることもあるくらいに思って、振り返らないようにしましょう。時間の無駄と思ったりすると気持ちを引きずります。
この状態で続けてうまくいく人もいるし、目が出ないままの人もいます。
プログラムが嫌いでSEになる人もいますが、規模の小さな会社ではSEでもプロから逃げられない場合があります。
どうしても嫌いなままなら、別の仕事も考えましょう。
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